主要人物
ミカ/Micah
「神様のいないセカイ」の主人公。
快活で、どこにでもいるような男の子だが、帝国の侵略により平穏な生活から切り離され、家族とバラバラになり労働部屋に詰められ鉱山で労働を強いられる。
10歳の誕生日に親からプレゼントされたスカラベのペンダントを肌身離さず身に着けている。
サーマ/Sama
ミカと同郷出身、同じ労働部屋の少年。2歳年下のミカを弟のように思いやる。
生い立ちは不明だが、ハープやシタールの演奏が特技であるため良家の生まれである事が窺える。帝国の侵略により両親を目の前で殺されている。
病弱で労働力にならないため、帝国の衛兵たちから度々暴力を受けている所を目撃されるが、ミカを助けるために躊躇いのない鋭い短剣さばきを見せるなど、病弱な様から想像もつかないような一面があるようだ…？
イツハーク/Yitzhak
ミカやサーマと同じ労働部屋の17歳の青年。
左眼を失くしており、その痕を隠すように包帯を巻いている。
過酷な環境の中、一人だけ飄々としており、いつも自信あり気な恰好を見せるため疎まれていたりするものの、リーダー格として認められている。
面倒見が良く、ミカやサーマの事も気にかけている。
その正体は帝国の侵略から亡命した隣国の王子。
ジオ/Geo
優しく親切な帝国の衛兵。労働者たちにこっそり水や食料を渡し、手伝っている。
その実はダミアン皇帝の異母弟。
イツハークの母とジオの母は双子の姉妹で、親戚にあたる。
兄に逆らい砂漠へ追放されるが、行商で通りかかったヤスミンに助けられ、その後レジスタンスを結成。衛兵に紛れながらダミアンを王座から引きずり下ろす計画を立てる。
ヤスミン/Yasmin
水の行商人。水瓶を頭に乗せ、水の袋を下げて売り歩いている。
7人兄弟の長女で、家族のために砂漠や戦場など危険な場所へも赴く。
行商の途中で砂漠で死にそうなジオを助けた後、事情を知りレジスタンス結成とその計画に手を貸す。
しかし兄弟のために儲け主義で、仲間の命や情報こそ売らないものの、あくまでも家族基準で動く。
イオ/Eo
物語終盤に登場する、無垢な少女。
唯一の家族である父を信じており、母が死んでしまった理由も、自分の住む国で何が起きているのかも知らずに過ごしていた。
ミカをかばって重傷を負い、失明してしまう。
レライハ/Leraikha
緑の服を着用し、その手には弓を持つ狩人らしき年齢・性別不詳の人物。
イツハークと交わした約束により、労働者たちを逃がす手助けをする。
その正体は悪魔で、イツハークから左目を代償にクーデター成功の道を示し、逃走した労働者を救出する役目を負いミカを逃がす。
色違いの青い左眼はイツハークのもの。
「バツ×ばつ×バツ-呪われた校舎の巻-」に登場するライムと相反する位置におり、犬猿の仲。
争いを憂いながらも争いを好み、戦争を引き起こす性質を持つ。
その他
イマーン/Iman
ミカの母。信心深く、夫と子を愛する良き母。
帝国の侵略時、家を奪われた後、ミカと離れ離れになり違う労働部屋で裁縫や炊事の労働を強いられた。
夫ボクデンとミカを変わらず愛していたため、ファヒム中佐のプロポーズを断り殺害されてしまう。
ボクデン/Bogdan
ミカの父。国の防衛軍の中でも英雄として人々の尊敬を集めていた将軍。
家では信心深く、妻を愛し、子煩悩で良き父だった。
帝国との戦争により命を落とす。
カーティス/Curtis
イオの父親。
王宮を警護するそれなりの地位にいる衛兵。
ある出来事で妻を亡くし、帝国に逆らう事に怯えながら一人娘だけは守ろうと日々を過ごしていた。
本来は正義感が強く家族想いだったが、帝国に逆らったために妻を殺され、帝国の言いなりになってでも娘だけは守ろうとしていたが、ミカをかばったイオを誤って斬りつけてしまい、失明させてしまった。
ガッサン/Ghassan
反ダミアン派の若き一員。
ラウーフらと同様に、いつもは帝国衛兵として振る舞っている。
ラウーフ/Rauf
平素は帝国の衛兵として装っている反ダミアン派の一員。
作中、後半のみ登場。
ファヒム/Fahim
帝国軍中佐。外面は良く、フェミニストだが猫かぶり。その実、子供嫌い。
ミカの母、イマーンに恋をし求婚するが断られて逆上し、イマーンを殺害。その後、ミカによって（分岐次第ではイツハークによって）報復を受け死亡。
ダミアン/Damian
帝国の王。王座に就いてから国の信仰を自らの信条に変えて好き勝手しており、多くの民から疎まれている傲慢な独裁者。
世界中の国を自分の支配下に置こうと、各国に進軍させ、侵攻している。
作中では名前のみ登場。
ミルヤム/Mirjam
ダミアン皇帝と婚姻が決まっている隣国の王女。
イツハークの実妹にあたり、停戦のために婚姻を受け入れた。
作中では名前のみ登場。
update 2020/09/21