この記事には「To the Moon(日本語版)」のスクリーンショット画像を掲載しております。転載・引用する行為は禁じています。
Freebird Games →http://freebirdgames.com
PLAYISM →http://playism.jp
(To the Moonのページ http://playism.jp/game/133/to-the-moon)
素敵なプロモーションビデオ、そして海外ツクール作品と聞いて前から気になっていたアドベンチャーゲーム「To the Moon」をプレイしてみました。
Steamさんでは英語・フランス語・イタリア語・ドイツ語など、12言語でサポートされているようですが、2016年5月現在、"日本語版"はPLAYISMさんのみで購入できる模様。
映画のような感覚でプレイできる感動の名作!という印象を持ったこの作品を今回、紹介&レポート。
大袈裟かもしれませんが、
プレイしてこんなに感動したアドベンチャーゲームは初めてでした!
多くの方にプレイしてもらいたい作品。
どんなゲーム?
操作は時折キーボードを使用しますが、探索はマウスひとつでOK。
調べられる場所にカーソルを合わせるとカーソルアイコンが変化するのでとてもわかりやすいです。
近未来が舞台のSF探索アドベンチャー。
機械を使って死の淵にある人間の記憶を書き換えて、思い残しがなく幸せな死を迎えられるようにするという特殊な業務を行うシグムントコーポレーションの社員エヴァ・ロザリーンとニール・ワッツのコンビが主役。
寿命僅かの「月に行きたい」というクライアント、ジョン・ワイルズ(ジョニー)の願いを受けて崖の上の屋敷に訪れ、依頼を果たすためにジョニーが何故月に行きたいのかを彼の記憶を機械でさかのぼって調査する。
最終目的は、ジョニーを記憶の中で月に行かせてあげる事。
そしてなぜジョニーは月へ行きたいのか?
どうやら依頼した本人もその理由はわからず、ただ「月へ行きたい」という願いだけがある様子…
ジョニーの過去をさかのぼる内に、無数の折り紙のウサギや灯台、カモノハシの人形、数々の謎と真実がニールとエヴァの前に立ちはだかる。
過去にさかのぼるためには、キーである“メメント”を起動させなければ次へ進めないのですが、起動させるためのオーブを記憶の中で集めなければバリアがあって起動できないんですね。
メメントのバリアを集めたオーブで壊して、パズルを完成させて起動~過去の記憶へ……といった流れを繰り返します。
単純な作業になりがちかもしれませんが、次の展開が気になっておあずけを食らっている気分と次の展開への期待、わくわく感があって丁度良い。
ニールとエヴァが「ああ、仕事してるな」という実感もあります。
内容だけに「死」が作中に付いてまわるので、少し内容が重く暗いかな? と思いつつ、ニールとエヴァのユーモアたっぷりのコミカルなやりとりがプレイヤーを和ませてくれます。
素敵な音楽と、人物の動き、思考、演出・物語の展開のすべては映画を観ているような気分を味わえて、目が離せません。
クライアントの過去の謎、もやもやが晴れていく後半は必見。
切なくも前向きになれる夢のある作品でした!
Freebird Gamesさんのウェブサイトでは
Webcomicに「To the Moon,Too!」というカモノハシの人形と二色折り紙のウサギの漫画が公開されています。
これもゲームと同じく、切なくも微笑ましい内容。
それから、minisode(ミニ・エピソード)としてニールとエヴァコンビの出るゲームを配布されているようです。
こちらは翻訳されていないので、興味のある人は自力で翻訳しながらプレイしてみると、より楽しめそうです♪
ゲームにドット絵世界(Pixel World)さんのマップチップが使われていたり、ツクールXPの素材が使われていたりと、ツクラーとしても見慣れたお馴染みの素材でもこんなに素敵な作品ができるんだ、とツクラー目線でも感動しました。
技術的にもストーリー・演出的にも「すごいな」しか声に出なくて、尊敬するばかりです。
もちろん、ツクラーじゃなくても素晴らしいと思える作品ですので、非常にオススメです!推しておきます!
海外にはもっとたくさんの素敵な作品あるのかなと考えると、ドキドキします…♪
日本インディーゲームが海外に翻訳されて出ていくのはよく耳にしますが、
海外インディーゲームも、もっと日本語翻訳されて身近で触れられるようになるといいですね。