2018-12-05

とある僕の幻想*1

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僕の知らない間に 全てが流れていく

見ていないのに
聞いていないのに
感じていないのに
知らない間に取り残される

僕の世界は 僕が中心なのに

時間も 水も 空気も 何もかも流れて
見えたって 聞こえたって 感じたってそれは
僕という僕をすり抜けて
ひとりぼっちにする

「行かないで」

なんて願っても
行ってしまうのだから
僕は引き留めるために必死になるしかないんだ
追いつくために必死になるしかないんだ

すり抜けていく感覚に恐怖を覚えて
全てから嫌われているんじゃないかと怯えて
諦めてしまうその前に
僕はどうしても追いついて
二度と流れていかないように
僕の中にそっと閉じ込めるんだ

きっと皆が羨ましがって
僕からそれを奪おうとするから
誰にも知られないように そっと

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