見慣れた教室 通学路 近所の小道
延々と続く同じ風景
うつろうのは季節と人の影
僕は延々と同じ場所を歩いてる
宝物は隠さなきゃ
奪われる前に
僕は延々と同じ道を歩いてる
どこまでも続く道
気付けば同じ道
動かないドアノブ
動かない窓
隣の子は 綺麗になって町を出た
隣の子は 都会へ行くと町を出た
向かいの子は 親戚に引き取られて町を出た
斜め向かいの子は いなくなった
いつも来ていたおじさんは しわくちゃになって消えた
みんな笑顔で去って行ったのに
僕はまだ 同じ場所
宝物はどこへ隠そう
ぬくもりの無い場所へ?
音のしない方へ?
腐敗した肉の中へ?
凍り付いた足元へ?
それとも君の温かい羽根の中へ