2026-04-04

Dark Hunter / 第一幕〈1〉

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第一幕

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 ―アロイス・ドミナ暦608年。
 魔族の侵攻を防ぐダイディヴィス最西端の抗魔結界の境界の拠点として機能していた村、テロウが魔竜教ファズガル教団の襲撃により壊滅。
 村人、結界の境界に派遣していた騎士団及び傭兵団の生存状況は、ただ一人、村の少年エリオット・エスロイを残し絶望的だった。

 世界随一(ずいいち)の強固さを誇るダイディヴィスの抗魔結界を破ったこの事件を皮切りに、無名だったファズガル教団の名は知れ渡り、世界を震撼(しんかん)させた。

 ファズガル教団は、およそ四百年前、人間の支配が強まった時代に魔族を導いたという魔竜ファズガルを信仰し、魔族に(くみ)する組織である。
 教団は魔族と人間の混血人で構成されており、中には教団の思想に賛同した人間も含まれ、魔族が弱体化される抗魔結界内外での活動を可能としていた。

 通常、現代の遺伝学で明らかになっている範囲では、混血であっても人間か魔族どちらかの特性を濃く継ぐはずであるが、教団には結界の影響を受けず魔族の特性を持つ構成員が複数存在し、彼らの強靭な身体能力と魔法は純血の魔物よりも厄介な相手となった。

 テロウ村襲撃事件の後、ファズガル教団はダイディヴィスを中心に武力による町村の制圧を開始。
 教団は三年の内に広大なダイディヴィスのおよそ半数もの土地を制圧し、各地の抗魔結界を破壊した事により知能を持たない魔物の行動範囲が広まり、治安は悪化。交易が激減した事により、都市部から離れた町村の貧困化や疫病の蔓延が深刻になった。
 ダイディヴィス政府は周辺国との連携を強め、対魔傭兵の人員強化と強力な人工魔術の開発を急ぎ進めるが、国内では教団の力に平伏し教団の味方に付く者が後を絶えずにいた……。
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次回土曜日更新予定
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🐦‍⬛からすの後書きコーナー

第一幕、始まりました。
序幕から気持ちを新たに連載していきますので、よろしくお願いします!

…とまあ上辺の挨拶はここまでにして。
一幕を始めるにあたって、年号も考えてどうにかこうにか大体魔族との争いが始まったのは四百年前、とか後で設定に不都合出ないかヒヤヒヤしつつ書いてます。
正直、連載再開間近、4月にギリギリまで書けなかった事もあり、メンタル面も不安しかないので今後ポッキリやる気が折れちゃう事もあるかもしれませんができる限りはやろうと決めたので、折れるまではしっかりやります!!!
エリオットの成長っぷりが見えるように書けたら自分で拍手喝采しときます。

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