エリオットとレディはチェルシーの言葉に顔を見合わせる。
「それじゃあ……?」
二人は前向きな答えを期待してチェルシーの深い紫色の瞳を見つめ、言葉を待った。
チェルシーは不本意そうに複雑な笑みを浮かべた。
「ボス曰 く――〝今回はあくまでも救出作戦であり、教団の討伐を目的としない。よって、熟練と認められた資格者の下であれば新米二名までの参加を許可する〟とのことよ」
数秒の沈黙。
まだ言葉の意味を呑み込めずにいる二人に、チェルシーは「つまり」と続ける。
「アナタたち二人には、特別に条件付きでリュチア・シャルアロー救出作戦の参加を許可するわ」
それはエリオットとレディが作戦への参加を希望して来るを踏まえての特別枠だという事を示唆 していた。
「それで、条件って?」
レディは作戦へ参加できる機会の到来に歓喜し、食いつくようにチェルシーに言った。
「ひとつ目の条件は、お嬢ちゃんがダークハンター試験に合格すること」
レディはよほど自信があるのか、「なんだ、そんなこと?」と、余裕の笑みを浮かべる。
「ちょうどダークハンターの資格を取ろうと思って来たところだから、問題ないわ」
「言っておくけど、作戦決行まで間もない都合上、条件となる試験への挑戦は一回きりよ。お嬢ちゃんが不合格だった場合はエリオットちゃんも今回の作戦への参加は諦めてもらうことになるわ」
ちら、とエリオットはレディを一瞥する。
「彼女次第、ってことですか」
レディはエリオットに不敵な笑みを返し、胸に手を当てて自信満々に声を張り上げた。
「任せて! 言ったでしょ。あたしだって戦えるって」
大丈夫、と勇 んで見せるレディに、エリオットは虚勢ではない事を願った。
「随分と自信があるじゃない?」
チェルシーは艶のある真紅の唇の端を上げて言った。
「自信が無かったら、そもそもここに来てないもの」
ふうん、とチェルシーは足を組み直し、身を乗り出して、目を細めて面白いものを見るようにレディの姿を眺めた。
「いいじゃない。実力を確かめるのが楽しみね」
「あたしなら、いつでも準備できてるわ」
レディはチェルシーと笑みを交わし、いつでも立ち上がれるように座っている椅子の座面に手のひらを付く。
しかし、チェルシーは静かに目の前に人差し指を立て、急ぐ気持ちを鎮 めた。
「アタシも早速、といきたいところだけど、その前にもうひとつ、条件があるわ。」
レディはどんな条件が来ても乗り越える自信があるような笑みを絶やさず、指を下げたチェルシーを見ていた。
エリオットはここで不利な条件が来るのでは、と身構えて訊いた。
「それは……?」
「もうひとつの条件は――」
チェルシーは、視線をエリオットに移す。
「新米二人はファズガル教団に応戦しないこと。これが守れない場合は参加させられないわ」
新米ダークハンターが例外として難易度の高い作戦に参加するにあたり合理的な条件ではあるが、ファズガル教団に復讐心を抱く者を牽制 するには充分な条件だった。
「それじゃあ……?」
二人は前向きな答えを期待してチェルシーの深い紫色の瞳を見つめ、言葉を待った。
チェルシーは不本意そうに複雑な笑みを浮かべた。
「ボス
数秒の沈黙。
まだ言葉の意味を呑み込めずにいる二人に、チェルシーは「つまり」と続ける。
「アナタたち二人には、特別に条件付きでリュチア・シャルアロー救出作戦の参加を許可するわ」
それはエリオットとレディが作戦への参加を希望して来るを踏まえての特別枠だという事を
「それで、条件って?」
レディは作戦へ参加できる機会の到来に歓喜し、食いつくようにチェルシーに言った。
「ひとつ目の条件は、お嬢ちゃんがダークハンター試験に合格すること」
レディはよほど自信があるのか、「なんだ、そんなこと?」と、余裕の笑みを浮かべる。
「ちょうどダークハンターの資格を取ろうと思って来たところだから、問題ないわ」
「言っておくけど、作戦決行まで間もない都合上、条件となる試験への挑戦は一回きりよ。お嬢ちゃんが不合格だった場合はエリオットちゃんも今回の作戦への参加は諦めてもらうことになるわ」
ちら、とエリオットはレディを一瞥する。
「彼女次第、ってことですか」
レディはエリオットに不敵な笑みを返し、胸に手を当てて自信満々に声を張り上げた。
「任せて! 言ったでしょ。あたしだって戦えるって」
大丈夫、と
「随分と自信があるじゃない?」
チェルシーは艶のある真紅の唇の端を上げて言った。
「自信が無かったら、そもそもここに来てないもの」
ふうん、とチェルシーは足を組み直し、身を乗り出して、目を細めて面白いものを見るようにレディの姿を眺めた。
「いいじゃない。実力を確かめるのが楽しみね」
「あたしなら、いつでも準備できてるわ」
レディはチェルシーと笑みを交わし、いつでも立ち上がれるように座っている椅子の座面に手のひらを付く。
しかし、チェルシーは静かに目の前に人差し指を立て、急ぐ気持ちを
「アタシも早速、といきたいところだけど、その前にもうひとつ、条件があるわ。」
レディはどんな条件が来ても乗り越える自信があるような笑みを絶やさず、指を下げたチェルシーを見ていた。
エリオットはここで不利な条件が来るのでは、と身構えて訊いた。
「それは……?」
「もうひとつの条件は――」
チェルシーは、視線をエリオットに移す。
「新米二人はファズガル教団に応戦しないこと。これが守れない場合は参加させられないわ」
新米ダークハンターが例外として難易度の高い作戦に参加するにあたり合理的な条件ではあるが、ファズガル教団に復讐心を抱く者を
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9月5日更新予定
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🐦⬛からすの後書きコーナー
今、お盆過ぎに書いてるんですが、非常に蒸し暑い!
涼しいうちにたくさん書き溜めておきたかったなー
ダークハンター第一幕もなかなかアツい展開になってきたと思います!
そういえばRPGとかでも主人公たちは例外ね、みたいな展開ってよくあるよね。
意外と王道行ってる…?
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