屋内へ戻ると、チェルシーは事務所の奥から書類を持って来て窓口の机の上へ広げた。
小さな留め金で束ねられた「登録書」と書かれた書類がレディの目の前に差し出される。
「よく読んで署名して頂戴。これに署名したら、正式にダークハンターとして認められるわ」
差し出された書類に書かれている内容は、主にダークハンターとしての権利と禁則事項だった。
レディは一通り書類に目を通し終えると、迷いなく筆を取り、可愛らしく少し丸まった癖のある文字でレディ・シャルアローと署名した。
「おめでとう。これでお嬢ちゃんもダークハンターの仲間入りね」
チェルシーは満面の笑顔で晴れてダークハンターとなったレディを祝福する。
「よかったな」
二人からの祝福の言葉にレディは一瞬こそばゆそうに笑顔を浮かべたが、自分の目的を思い出してすぐに取り繕った。
「わかってると思うけど、あたしはダークハンターになるのが目的じゃないの。さっき救出作戦は間もなくって言ってたけど、いつ始まるの?」
食らい付くように窓口に身を乗り出してそう訊ねるレディに、チェルシーは冷静に手元の書類をまとめながら対応する。
「焦らないで。お姉さんの囚 われている状況について調べている偵察隊が戻って来てからよ。アタシの見立てではそんなに待たないと思うから、いつでも出発できるようにそのあたりで待機してて」
アタシは書類を片付けて来るから、とチェルシーも事務所の奥へと向かい、窓口の前にぽつんと二人だけが残された。
「……じゃあ、そこの椅子に座って待ってようか」
エリオットは玄関広間の長椅子を指して、レディに提案する。
ふう、と不満そうに息を吐いてレディは長椅子に座る。
「飲み物でもいる?」
エリオットは身内を助けたいあまりに苛立っているのだろうと思い、少しでも気が紛れるようにと考えて声を掛けた。
「そうね。ちょっと喉が渇いたから、これでテキトーに買って来てくれる?」
レディは座ったまま自分の長い髪に隠れたリボンの後ろに取り付けてあった小さな鞄から五百ダムド取り出してエリオットに渡した。
エリオットは食堂で喉を潤すのに最適なルメロ茶を選び、二人分注文して玄関広間に戻る。
ルメロ茶は水の豊かなネジュア地方で採れるルメロ麦を焙煎して作られるお茶で、香ばしさとすっきりとした甘味が楽しめる、老若男女に人気のあるお茶だ。
(これで気分転換になるといいけど)
エリオットは退屈そうに座るレディにお茶の入ったグラスとお釣りの代金を渡す。
「ありがと」
お茶を飲み始めるレディに続いてエリオットも近くの椅子に座ってルメロ茶をゆっくり飲み、仲介所の人の出入りを眺めた。
小さな留め金で束ねられた「登録書」と書かれた書類がレディの目の前に差し出される。
「よく読んで署名して頂戴。これに署名したら、正式にダークハンターとして認められるわ」
差し出された書類に書かれている内容は、主にダークハンターとしての権利と禁則事項だった。
レディは一通り書類に目を通し終えると、迷いなく筆を取り、可愛らしく少し丸まった癖のある文字でレディ・シャルアローと署名した。
「おめでとう。これでお嬢ちゃんもダークハンターの仲間入りね」
チェルシーは満面の笑顔で晴れてダークハンターとなったレディを祝福する。
「よかったな」
二人からの祝福の言葉にレディは一瞬こそばゆそうに笑顔を浮かべたが、自分の目的を思い出してすぐに取り繕った。
「わかってると思うけど、あたしはダークハンターになるのが目的じゃないの。さっき救出作戦は間もなくって言ってたけど、いつ始まるの?」
食らい付くように窓口に身を乗り出してそう訊ねるレディに、チェルシーは冷静に手元の書類をまとめながら対応する。
「焦らないで。お姉さんの
アタシは書類を片付けて来るから、とチェルシーも事務所の奥へと向かい、窓口の前にぽつんと二人だけが残された。
「……じゃあ、そこの椅子に座って待ってようか」
エリオットは玄関広間の長椅子を指して、レディに提案する。
ふう、と不満そうに息を吐いてレディは長椅子に座る。
「飲み物でもいる?」
エリオットは身内を助けたいあまりに苛立っているのだろうと思い、少しでも気が紛れるようにと考えて声を掛けた。
「そうね。ちょっと喉が渇いたから、これでテキトーに買って来てくれる?」
レディは座ったまま自分の長い髪に隠れたリボンの後ろに取り付けてあった小さな鞄から五百ダムド取り出してエリオットに渡した。
エリオットは食堂で喉を潤すのに最適なルメロ茶を選び、二人分注文して玄関広間に戻る。
ルメロ茶は水の豊かなネジュア地方で採れるルメロ麦を焙煎して作られるお茶で、香ばしさとすっきりとした甘味が楽しめる、老若男女に人気のあるお茶だ。
(これで気分転換になるといいけど)
エリオットは退屈そうに座るレディにお茶の入ったグラスとお釣りの代金を渡す。
「ありがと」
お茶を飲み始めるレディに続いてエリオットも近くの椅子に座ってルメロ茶をゆっくり飲み、仲介所の人の出入りを眺めた。
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10月17日更新予定
10月17日更新予定
🐦⬛からすの後書きコーナー
土曜日更新!って言っておきながらかなり更新遅れまくってます。
ようやく救出作戦かー?!と思わせておきながら、急に休憩タイム入りました…ルメロ茶。
麦+焙煎というので、多分、麦茶ですねこれ。
麦茶にほんのちょっと砂糖入れた味かもしれません。
ノンカフェインで喉の渇きに最適。
エリオくん気を遣いまくるサポート系主人公になってる気がする今日この頃…
回復・補助に長けた水属性だしなー
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