2023-06-04

コザクラカプチーノ奮闘記!

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ちょっと気分を変えて、愛すべきコザクラファミリーの成長記録や奮闘したエピソードを書いていくコーナーを設けてみました。


今回はファミリーの長子、カプチーノについて。



愛称は「カプつん」。

時折「プッチーノ」であったり、はたまた「チーノ」や「チーノカプ」「カプチーノ・プッチーノ」「プーちゃん」と言葉遊びをして呼んでいたりもするのですが、ここではシンプルにカプつんでいきましょう(笑)


↑生まれてすぐの三兄弟の様子。みんなでかたまっておしりをむけてます。この頃はごくごく普通。みんなかわいい(​*´꒳`*​)




ここからちょっと重たい内容になってしまうのですが………



以前に書いたコザクラファミリーの紹介文にもあるように、


カプつんは発育不良で他のコより自分でご飯を食べるのが苦手だったり、足の指をうまく使って平べったい場所に立つのが苦手だったりします。



原因は雛の時に、母鳥からやや育児放棄されてしまい充分なご飯をもらえず栄養不足だったこと。


↑この時点であまりご飯をもらえてなかった?ポルカには頻繁に給餌していたようです…


これについては、母鳥のピノばかりの責任ではなく、飼い主(下僕)の罪でもあります。



というのは、

父鳥が母鳥に給餌して育児を手伝うスタイルが普通なのですが、父鳥が雛を攻撃してしまうために飼い主は父鳥を一緒にしてなかったんです。


母鳥もカプつんだけでなく、他の雛に対しても爪をかじって出血させるなどの問題行動が。

小鳥專門の病院で診察を受けると

「育児に対するストレスから噛んだのでは」とのことで…

父鳥のことについては仕方ない、というようなニュアンスで説明してくれましたが、飼い主の知識不足や対応の遅れが結果的にカプつんを発育不良にしてしまったのでは……と思います。


そしてカプつんも少し背骨が曲がって?いる?とのことで、見放されてしまったんじゃないか、ということでした。

二番目のコ、ポルカにはたくさん給餌していたんです。ポルカはそのためか、今や体格の良いコになってるんですけど。


カプつんの兄弟、ポルカとハルは母鳥に足の先を噛まれて出血はしたものの、ご飯はしっかりもらっていたため、なんとか体重も正常に、一人餌は早かったです。一般的な時期ですね。



↑雛の頃のコザクラ兄弟。左からポルカ、ハル、カプチーノ。カプつんとハルはこの頃から仲良し。


一方でカプつんは一人餌がなかなかできず、1才になっても放っておくと体重は42g。小柄だね、と病院では言われていましたが、さすがに成鳥で45g以下だと不安になります。

正常のコザクラインコ成鳥であれば46g〜50gが健康体なのです。


↑1才になる前の頃のカプつん……

痩せて栄養不足からか羽の状態も芳しくない。お湯でご飯をあげていたのでクチバシの周りがボソボソです……



丸2年は飼い主が47〜50gになるように朝昼晩お湯を用意してクチバシ型のスプーンで給餌をしていました。

心配な時は8時、10時、12時、14時…とおよそ2時間間隔でご飯をあげたり。

幸い、飼い主は夜勤でコザクラファミリーの睡眠時間に仕事なので、1才を過ぎるまではそれ以外ほぼつきっきり。



病院で注意されたのは、

粟ばかりあげないこと。


よく見かける市販の小鳥の雛用に売っているご飯は

粟玉にクロレラやハチミツ、カルシウムを添加したものと、フォーミュラなどの栄養を考えられて果物や穀物が色々と混ざった粉なのですが、それだけでは心もとないということでした。


病院で指導されたのは、粟の他にキビやヒエを混ぜて食べさせましょうということ。


しかし困ったことに、市販ではキビやヒエの皮むき餌が売っておらず、ごくごく少ない通販でしか手に入らない状態でした。

どちらか一方があっても、セットで売っておらず探すのが大変。


どうにかならないものかと、市販のもので皮むきと皮付きが混ざったキビ・ヒエの混ざったものを発見し、自宅でクチバシ型のスプーンの先を使って飼い主が皮付きを省く作業。


キビとヒエが美味しかったのか、その頃からカプつんは粟玉だけだった頃と比べて自分からたくさん食べるようになりました。

キビとヒエが混ざったことで食感が楽しめるようになったというのもあったかもしれませんね。


このあたりで飼い主がスプーンを運ばなくても自主的にご飯の入った容器に向かって食べてくれるようになり、飼い主も休めるようになりました(見守る必要はあります)

1才半くらいでした。

この頃、お湯のポットはまだ手放せません(汗)



お湯が必要なくなったのは2才になる頃。

飼い主が相変わらずキビとヒエの皮付き皮むきを選別して、カプつんが自分から食べる様子を見てお湯を減らしていったのですが、ようやくお湯離れ。

小鳥の病院の先生は

「発育不良の前例で自分ご飯を食べられるようになるのは2年くらいかかった」

とおっしゃっていたのですが、カプつんもそれくらいでしたね。


だけど容器は飼い主が持ってつきっきり(笑)

容器を持たなくて良くなったのはごく最近(2023年5月頃)のことです。

なかなか目も手も離せない状態で。

それなのに向こうで末っ子のハルちゃんの声がしたら飼い主なんていざ知らず、ご飯を食べ終えないまま遊びに行こうとするんです。

末っ子のハルとはいつの間にか仲良くなっていて、体重のこと、声、足の使い方が苦手なことを除いては飛ぶのも得意ですし、ごくごく普通のコに成長してくれたんだなと実感します。


↑(左)末っ子のハルちゃん(右)カプつん

ハルちゃんのおかげで元気になったと言っても過言ではないので、仲良しのコがいるのは重要だと思う(飼い主の視点では)


水にやや抵抗があったようで自分でご飯を食べるようになってからもしばらくは飼い主がスプーンで水をあげていたのですが、今は自分でも少しずつ飲むようになって慣れていっているようです。


あとは

ピョピョ、という高い声でなく、しわがれたようなビャービャーという声であったり

平たいところや咄嗟の時に宙ぶらりんになってしまう足の指が問題ですね…

ご飯もできれば栄養食であるペレットを中心に食べてくれると良いのですが(病院でもペレット中心の食生活を推奨しているようです)


とはいえ、とにかくカプつんにはとにかく楽しく元気に過ごしてほしいです。

あんよが苦手でも、声が他のコと違っていても、生まれてきてくれたことや頑張って生きている姿を見れば、ただ少しでも楽しい日々が送れるようにと願わずにはいられません。



飼い主は度々カプつんのご飯を用意するのが嫌になったり突き放してしまいそうになったり、実際一時的に冷たい態度をとってしまったりもして……


ごめんねぇぇカプぅぅぅー!(இ௰இ)



……とにかくも真面目に、

命に責任を持たないといけない、ということ。

コザクラファミリーに関しては自分の子供のような存在で何にも変えられないほど可愛いわけで、

一時の感情で大切なものを失ってしまうことも世の中には多々あるので、後悔しないようにと戒めて付き合っていきたいものです。



ちなみに、母鳥ピノや父鳥セラヴィは特にカプつんのことを嫌っているというわけではないようです。

さすがにカプつんは苦手意識があるようですが。



今年の定期健診では良い結果が出るといいね、カプつん!

これからも元気でいてください。


みなさんも、家にお迎えしたペットのことを大切にしてあげてください。

彼らも自分の意思を伝えるために暴れたり、ワガママを言ったりすると思いますが、そういうところは人間と何ら変わりないので、言葉が通じないからと見放さないようにお願いします。

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